楽天モバイル契約回線数1000万突破で三木谷浩史会長が明かす「巨額投資の勝算」 1兆円超の設備投資で「危機説」が囁かれるも「最先端ネットワークで設備投資・運用コストが4割安くできたこと」が強みに
https://news.yahoo.co.jp/articles/578d38bf82de82bd7aa8d02aed6c10f2965dd03e

ドコモの圧倒的な優位性はなくなった
 それでも楽天モバイルの契約数は1000万件を超えた。楽天モバイルの地上部隊は「繋がらない」と通報されるとすぐに現場に飛んでいき、電波を届けられそうな場所を見つけてアンテナを立てた。地道な努力を5年以上続けた結果、カバーホールは確実に減り、アキレス腱だった「繋がりにくさ」は大幅に解消されつつある。

 そうなると効いてくるのが、「完全仮想化」と「ORAN」がもたらす設備投資と運用コストの安さある。コストがかからない分、料金を安くできるのだ。

 楽天の参入を受け、先行3社も料金を引き下げた。それでもまだ、楽天モバイルは圧倒的に安い。月のデータ量が10GB(ギガバイト)を超える契約では、データ使用量無制限の楽天モバイルが月額3278円であるのに対し、ドコモは7898円、auは7788円、ソフトバンクは7425円。ゲームや動画配信で大量にデータを使う若い世代が楽天モバイルに乗り換えているのはこのためだ。

 スマホユーザーの間では2023年頃から、駅や繁華街など人が密集する場所でドコモのスマホの通信速度が極端に落ちる「パケ詰まり」が問題視されている。「4Gから5Gへの移行がうまくいっていない」という専門家の指摘もある。

 2024年3月末時点の5G基地局数を見ると、ドコモ4万6294局、au9万4492局、ソフトバンク8万5361局、楽天モバイル3万4209局で、4G時代のようなドコモの圧倒的な優位は無くなった。

 こうした事情から「ドコモなら繋がる」というブランド力に翳りがみえ、総務省のデータを見てもこの1、2年はドコモがシェアを落とし、それを食う形で楽天モバイルがシェアを伸ばしてついに1000万件に乗せた。