WSL1とWSL2のベンチマーク公開 、どっちの性能が高い? 2019/06/20 10:10 後藤大地
https://news.mynavi.jp/article/20190620-845374/

Phoronixは6月14日(米国時間)、「Linux Hardware Reviews, Articles, & Gaming -
Phoronix」において、WindowsでLinuxバイナリを実行する技術であるWSL1とWSL2のベンチ
マーク結果を発表した。

WSL1はWindows 10にすでに搭載されている機能、WSL2はWindows 10の開発版に搭載されて
いる機能だ。MicrosoftはWSL2でファイルシステムパフォーマンスが大幅に向上すると
うたっており、ユーザーや開発者から注目されている。

Phoronixのベンチマーク結果は多岐にわたるが、大きくまとめると次のような結果になっている。

・I/Oバウンダリな処理に関しては、WSL2がWSL1よりも高い性能を示している
https://news.mynavi.jp/photo/article/20190620-845374/images/001l.jpg
・CPUバウンダリな処理に関しては、WSL1がWSL2よりも高い性能を示している
https://news.mynavi.jp/photo/article/20190620-845374/images/002l.jpg

WSL1はレイヤ技術に近く、Linuxカーネルに対するシステムコールをWindowsカーネルへの
システムコールに差し替えることで動作している。この方式はCPUの利用が効率よく高速に
動作しやすいと言われている。ただし、LinuxとWindowsではファイルシステムが違いすぎる
ため、ファイルシステムに関しては性能が低いという状態になっている。

一方、WSL2はHyper-Vを使うといった方法を採用しており、仮想環境で動作している。
ファイルシステムに関してはWSL1よりも性能が向上しているが、CPUに関しては逆に処理が
遅くなっている。これは仮想環境を通すことでその分性能が下がったと見られる。

WSL2はまだ開発段階にあり、今後パフォーマンスが向上する可能性もある。しかし、WSL2の
仕組みを考えるとこれ以上パフォーマンスが大幅に上昇するとは考えにくく、現状の
パフォーマンスがほぼベースになることが予想される。