WSL 2、実はWSLからパフォーマンス向上ほとんどなし? 2019/12/16 10:23 後藤大地
https://news.mynavi.jp/article/20191216-938538/

Phoronixは12月11日(米国時間)、「Windows Subsystem For Linux Performance At The End Of
2019 - Phoronix」において、開発段階にあるWindows 10のWSLWindows Subsystem for Linux 2と、
すでに出荷されているWindows 10のWSLのパフォーマンスなどの比較結果を伝えた。WSL 2はWSL
よりもファイルシステム性能が大幅に向上すると考えられているが、ベンチマーク結果からはそれほどの
性能向上が計測されなかったようだ。(中略)

ベンチマークは多方面にわたって実施されている。それぞれのベンチマーク結果のポイントとして、以下が
紹介されている。

・Windows 10 Build 19008は、Windows 10 Build 18362よりも概ね優れた性能を示している
・Windows 10 Build 18362 WSLとWindows 10 Build 19008 WSLにはほとんど性能差が見られない
・Windows 10 Build 19008 WSL 2は、WSLよりも少しだけ性能が良くなっている。特に高負荷I/Oと
ネットワークアクティビティが引っ張る形で性能を引き上げている

MicrosoftはWSL 2はWSLよりも高いファイルシステム性能を実現するとしていた。しかし、実際に計測
されたベンチマークでは、ファイルシステムI/Oの特定のマイクロベンチマークで性能の向上が確認されて
いるだけで、全体的に見るとそれほど性能の向上が確認できない状態になっている。

WSLはWindowsでLinuxバイナリを実行するための技術。WSLはレイヤ技術およびコンテナ技術を使って
おり、WSL 2はHyper-Vによる仮想環境技術を使っている。MicrosoftがWSL 2でWSLとまったく異なる
アプローチを採用した理由は不透明。その理由の1つとして、ファイルシステムの性能向上があったが、
当初言われていたほどファイルシステム性能は向上しない可能性が出てきた。

WSL 2は2020年5月または6月に公開が予定されている次のWindows 10フィーチャーアップデート
での導入が予定されている。