とりあえずRaspberry pi 3B+にQuimat 3.5インチLCDを取り付けて、出張先でも視聴できる持ち運び用録画サーバーを構築するところまではなんとか出来た。
しかし、まだ終わりではなかった。エンコードに使うソフト(ffmpeg)の設定が残っていた。
一部のBSデジタル放送が使う1920x1080の映像をh264_omxでハードウェアエンコードすれば、ほぼ1倍速でmp4に変換できた。これなら実用に耐える…と思ったら甘かった。
地上デジタル放送や、(一部の)BSデジタル放送で使われる1440x1080の映像を、解像度変換なし(1440x1080)でh264_omxでハードウェアエンコードする。これもほぼ1倍速。
ところが出来たmp4をvlcで「全画面再生」すると、画面中央に縦長の(横に引き伸ばされない)映像が表示されてしまった。(「ウィンドウ表示」では問題ない)
つまり「SAR 4:3 DAR 16:9」のmp4は、vlcで全画面再生が正しく表示されない。
(EPGStationから[H264]を選んで再生すると正しく表示される)

解像度を1920x1080に設定してエンコードすると、vlcの全画面再生は正しく出来るもののエンコード時間が長くなってしまう。h264_omxを使ったハードウェアエンコードで10fps=実時間の約3倍かかる。
libx264を使ったソフトウェアエンコードだと3fpsも出ない(実時間の10倍以上かかる)。

3.5インチの小さい画面で録画内容を確認するだけの為に、1920x1080の高解像度は不要ではないか。解像度を落とせばエンコード速度は上がる。
いくつかの解像度でエンコード速度を比較して、画質と速度の妥協点を探る。854x480(FWVGA)まで解像度を落とすことにした。これで18fps(実時間の約1.7倍)

EPGStation/config/enc.shに書くコマンド列の一部抜粋は以下の通り

eval `$FFMPEG -re -i "$INPUT" -threads 0 -c:a copy -bsf:a aac_adtstoasc -c:v h264_omx -b:v 3000k -fflags +discardcorrupt -movflags +faststart -s 854x480 -f mp4 "$OUTPUT"`

通常利用している16:10表示(WUXGA)の26インチLCDで表示しても、意外に違和感は少なかった。

本当は設定をもう少し煮詰めたいが、h264_omxのオプション設定に関して参考になりそうな資料が意外に少ない。