Linuxカーネルに深刻な欠陥が見つかり、一般ユーザーでもわずかな操作で管理者権限を奪取できる可能性が明らかになった。単純なロジック不備により、ほぼ全ての主要ディストリビューションに影響する極めて危険な脆弱性である。

問題はCVE-2026-31431として追跡され、「Copy Fail」と呼ばれる。この欠陥は暗号サブシステムとページキャッシュの相互作用に起因し、非特権ユーザーでも任意ファイルのページキャッシュに対して4バイトの書き込みを実行できる。特にsetuidバイナリを書き換えることでroot権限を取得可能となる。攻撃はわずか732バイトのPythonスクリプトで成立し、UbuntuやRHELなど複数環境で再現されている。ディスク上のファイルは変更されないため検知が難しく、メモリ上の改変のみが即時反映される点も特徴だ。またページキャッシュ共有の仕組みにより、コンテナを越えた影響も確認されている。原因はAEAD処理のin-place最適化とauthencesnの設計が組み合わさったことで発生した。対策としてはカーネル更新が必須であり、暫定的にはAF_ALGの無効化も有効とされる。
https://copy.fail/