>>649

>一度完結した人間関係引っ掻き回して話膨らませてみのりんがやっぱり諦めきれずに竜と不倫し出す的なドロドロ


最初は本当に同情だったのかもしれない。
どうして、とか何故、だなんて考えてもどうすることも出来ないのに、私はいつもそれを考えてしまう。

「っは!んぁあ…あっ!」
「くっ!お、俺、もう…ヤバいっ!」

高須くんとこんな関係を始めてしまってからも、それくらいが経つ。
背徳感でさえも消してしまう快感も相まってどんどんと深みに嵌まってしまい、抜け出すことが出来ない。
荒い息を少しづつ整えながら高須くんの腕を強く握る、背中に手を回す。
たった一瞬の温かさを求めて。
未来なんてあるわけはないのに、無くてもいい、
でも確かに今ここに温もりはあるのだ。
だからどうしてもやめることが出来なくなってしまう。

「っはぁっ……ねえ」
「…はぁ…な、んだ?」
「高須くん、好き……っ」
「んっ……」
「ちゅくっ…ちゅっ!…んうぅ。」

私はいつもこうやって一方的に想いを告げてすぐに彼の口を塞ぐ。

いつか終わる関係でも、彼の心が誰に向いているかわかっていても、それでもいいと思う。
今、一緒に時を過ごせていることが幸せなのだ。
ただ月に2回、泰子さんに見つからないよう仕事時間を見計らい家を出て、わざわざ電車に乗ってここまで来てくれることがたまらなく嬉しいのだ。
実際には罪悪感と背徳感が9割9分を占めているわけで、頭ではわかっていても……というのは正しくこういうことなのだと思う。
こんな後ろめたい関係を中々やめようと、私が言いだしたくても言い出せないのは
残りの1%のわずかな幸せを感じてしまう自分が、邪魔をするから。

大河は高2の冬から実家……お母さんの元で暮らしていて、今はそこから大学に通っている。
大河と高須くんは今年大学を卒業したら同棲を始め、結婚するそうだ。
そう話してくれた高須くんの顔を見たとき、悲しくもあり、だけど自分の中で安心の方が勝っていた気がした。
高須くんは大河が好き。絶対にそう、それだけは誰の異論も認めない。

止められない関係といえども、私は以前からデッドラインを設けていた。
それはどんなに続けても、大河と高須くんが結婚をするまで、そう、決めていた。
ばれなければいいなんて邪な考えをするわけではないけれど、
ばれてしまう前に終わらせなくてはいけない。
仮に見つからなくても、大河がどこか怪しみ不安がりだしたらその時点でもう私は大河を不幸にさせてしまっているわけだから。
今はさせていないのか、と訊かれれば決して首を縦に振ることは出来ないわけだけど。

一緒に居たい、ずっと傍に居てほしい。
本当に好きなのだ。高須竜児のことが、大好きなのだ。